〈 書籍の内容 〉

アート本の世界で近年次々と発売され、世界的なトレンドとなっている超特大本。そこで小学館でもこのたび新しくSUMO本というレーベルを創設。迫力あるビジュアルで日本文化の魅力をお届けします。

その特徴は、B2版サイズという、従来の大型豪華本を遥かに上回る圧倒的なサイズ感。ページを開けば、掲載された美術作品がまるで目の前に飛び込んでくるような臨場感が感じられ、作品世界への特別な没入感が味わえます。

その記念すべきSUMO本の第一弾「東大寺」では、写真家・三好和義さんが10年にわたって密着取材した東大寺のあらゆる姿を、時に色鮮やかに、時に詩情たっぷりに撮影。壮麗な大仏殿をはじめ、歴史ある仏像や建造物、四季折々の境内の風景美など、数千枚から厳選した約200点の写真作品をご堪能ください。

〈 おすすめポイント 〉

●世界最高峰のデジタル印刷機を導入して実現した、天地690mm×左右500mmという超特大サイズでの写真集。まるで美術作品を味わっているような、特別な鑑賞体験が得られます。

●美仏や文化財の新たな魅力を引き出した、原寸大以上に迫る大胆なクローズアップ写真の数々。肉眼では見えないレベルにまで、微細な鑑賞ポイントを逃さず収録しました。

●創建以来1200年以上も伝わる秘儀「お水取り」の全貌を、特別な許可を得て撮影。最新の撮影機材を駆使して、決定的瞬間をとらえています。

●広大な境内の“知られざる”名勝スポットを紹介。春夏秋冬それぞれの季節に見せる東大寺の色鮮やかな風景美や、古都・奈良の醸し出す豊かな詩情を堪能できます。

●作品をより深く味わうための解説集付き。収録作品全215点について、三好和義さん本人による詳細解説を読むことができます。見開きで固定できる、嬉しい水平開き製本です。

〈 著者・三好和義さんからのコメント 〉

僕が東大寺に最初に興味を持ったのは、修学旅行で初めて行った小学校6年生の時でした。それ以来ずっと東大寺を撮りたいという強い気持ちがあり、約10年前から様々な機会で東大寺を撮らせていただくようになりました。

今回、SUMO本という超大型本を実現できた背景には、デジタル撮影技術や印刷技術の発展が大きく寄与しています。真に迫った描写ができるので、それを生かして仏像の表情だけでなく肌の細やかな質感まで写し取ることができました。その面白さ、迫力。画面ではなく、紙に印刷することで立ち上る独特な臨場感にもご注目下さい。

造った人の思いや息づかいまでも時を超えて伝わってくるのが、見開くと横1メートルもある超大型本ならではの新しい鑑賞体験だと思います。これほど大きな写真集を出版するのは初めてですが、東大寺への僕の想いを読者の皆様と共有できればと願っています。