「大人のブラウス50」の技術と『花人日和』読者の声によって誕生したこのブラウスは、フロント部分に4本のピンタックが入ったかわいいデザイン。カットソーやブラウスの上にさっと羽織れば、ふんわりとした美しいシルエットが生まれる。綿と麻を合わせたシャリ感のある生地が心地よく、程よい皺が独特のニュアンスを醸す。
　ピンタックのところどころに刺繍ステッチを付け、洗濯をしても形が崩れにくいように工夫されている。小さな襟が顔まわりをすっきり見せつつ、前身頃が長めなので、おなかまわりをカバー。涼しげな九分袖に仕立てた。

読者の声が形になった特別な一枚が完成！

　静岡県浜松市で自然素材を活かした衣類作りを行なう「アイ・プランニング」。『花人日和』では今回、同社代表の村松明美さんが立ち上げたブランド「大人のブラウス50」に、読者アンケートの声を反映した、オリジナルブラウスの製作を依頼。生地のこだわりについて、村松さんに話を聞いた。

独特の色と風合いを実現

「使用した生地は、綿86％と麻14％の混紡素材です。先染めの糸を使うことで、さわやかなブルーの生地にところどころ白が交ざり込む、趣のある複雑な色みを実現しました。また、生地の仕上げにはワッシャー加工を施し、あえて洗いざらしのような風合いのある皺感をつけました」（村松さん）。　
　皺加工により、肌と生地の間に隙間が生まれ、風が通り、涼しくお召しいただける。麻の程よいシャリ感も大きな特徴だ。

デザインと縫製にこだわる

　読者アンケートでは着てみたいデザインや色、求める機能などを調査。デザインは「シャツブラウス」、色は「水色」の回答が多く、機能面では、体形カバーしてくれる作り、動きやすさや縫製など仕立てのよさなどが上位を占めた。「50代以上の女性の体形は7割が肩幅は9号。下半身にかけてサイズが大きくなりやすいので、バストからゆるやかにサイズを大きくすることで、背中にもゆとりを持たせ、気になる背中やおなか、おしりをすっきりとカバーできるようにしています。デザイン、縫製、着心地のよさをぜひ体感してください」（村松さん）

綿×麻の生地を皺加工

　綿と麻を組み合わせた程よいシャリ感のある生地は、通気性がよく、軽い着心地。先染め糸による繊細で豊かな色の表現やワッシャー加工によるナチュラルな皺感が美しい。