印象派の中心的画家として活躍したモネ。後半生、パリの西80キロに位置するジヴェルニーに自宅を構え、そこに日本風の太鼓橋をかけた池をつくり、水面に睡蓮、周りに柳の木を植えて庭を造った。移りゆく日の光をとらえることに夢中になったモネは、庭の睡蓮の風景を繰り返し描くことになる。画面には、夏の昼下がりの光を反射して輝く水面の様子が、繊細な色彩による点描で緻密に表現されている。これは筆触分割といわれ、絵具を混ぜず素早くキャンバスにのせていくことで、明るさを再現した手法。1899年頃から、亡くなるまで睡蓮の連作に取り組んだ。「睡蓮の池」は、その初期の連作の一作であり、生涯、印象派主義を貫き通した、印象派の中で最も印象派らしい画家、モネの精神が宿る名品である。

【額装】
額の色は白、茶、ナチュラルを用意。ロンドン ナショナル・ギャラリー公認の証としてマットに金色のプレートが貼付。壁掛け可能。

【高品位美術印刷】
画稿はキヤノンが開発した高品位美術印刷技術により高品質・高細に複製。
インクに圧力や熱を加え「微粒子」に変えたうえで、直接紙に噴き付けて印刷しているので網点（ドット）がなく滑らかな印刷面となる手法。
この印刷は30～50年近く変色しない技術から国宝や重要文化財などのレプリカ製作にも応用されており、その品質は高い評価を得る。耐光性・演色性に優れ、高品質を長くお楽しみいただける。

【クロード・モネ（1840-1926）】
印象派の名称の由来となった作品《印象、日の出》を描いたフランスの画家。刻々と変化する自然、そして近代化する都市の姿を個性豊かな筆致と光に満ちあふれた色彩で表現した。晩年は、自宅の睡蓮の池を主要なモチーフとした。描いた睡蓮の作品は250点余りといわれる。