写真上からブラック、グレー

写真＝ブラウン　ささ和紙の糸を使って伸縮性の高いニット編みにしている。毛羽立ちのないサラサラの肌触り。

①細長いクマザサの葉を②細かく粉砕して和紙に漉き込み、③その和紙を細く裁断し④撚りをかけると糸ができる。これを織ったり編んだりして製品に加工する。【クマザサの抗菌力を利用した「ささ和紙」のひみつ】　タケ科の植物クマザサは、パンダが好んで食べることで有名だ。日本では北海道や標高1000m以上の高原に群生する。古くからその抗菌力や薬効が伝えられ、食べ物を包んだり、お茶や薬の原料としても使われてきた。その繊維は非常に硬くて丈夫。それを粉砕して原料に混ぜて漉き込んだ和紙が「ささ和紙」である。さらに、その和紙を細くテープ状にカットし、撚りをかけると糸ができ、布やニットの素材となる。クマザサならではの抗菌力、肌触りなどの特徴を持った高機能の素材は、そんな複雑な工程を経て誕生する。