沖縄の戦後復興に大きな役割を果たしてきた繊維産業。それは縫製技術の蓄積という、沖縄にとって大きな財産を残し、そして今や「琉球帆布」というブランドにまで昇華した。
　琉球帆布は沖縄に根付いた高い縫製技術によって、国産の帆布だけにこだわった製品作りをするブランド。この上質な帆布を使用して製作されたバッグは、ふだん使いできるシンプルなデザインとヘビーユースに耐える丈夫さが特徴。また、伝統の染色技法を用いたり、現地の人気アーティストとコラボすることで、メイドイン沖縄のバッグを全国へ発信している。
　男らしい無骨さが魅力の「ツートンバッグ」は、琉球藍染を施した帆布で作ったもの。プレーンな藍染生地とヒッコリー柄の生地を組み合わせ、牛革のハンドルをあしらったデザインは、アメリカンなワークスタイルを思わせる。左ページの「アートベーシックトート」は、沖縄の伝統的な染色技法「紅型」の人気作家・宮城守男氏とのコラボレーション。シークヮーサーの花をモチーフに紅型で染めた布を側面とハンドルにあしらい、沖縄らしさ満点だ。