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料理の引き立て役として欠かせない大根おろしだが、すりおろす作業は力が必要で、少々面倒なのも事実。そこで出番となるのが、力いらずで口当たりのよい大根おろしを作れると評判の本品だ。
プロの料理人も愛用するこのおろし器を製造するのは、昭和34年創業の、銅に特化した金属加工メーカー「新光金属」。“本物の暮らしの道具”を追求する同社がこだわったのは、刃の立て方だ。鎚とタガネを用いる彫金技術で職人が手作業で目を立て、鋭い切れ味を実現。向きや角度を微妙に変えた不規則な刃並びにすることで、あらゆる角度から食材に刃が当たり、力を入れずにすりおろせる。
「食材を潰さずにすり切っておろすので、大根の繊維と水分が分離せず、水っぽくならずになめらかな大根おろしに仕上がります。職人による手打ちの刃が、素材本来の旨みを引き出すのです」と同社の岡田 智さんはこだわりを語る。
おろし金の周囲には3つの穴が空いており、おろしたそばから受け皿に流れ落ちるため、たくさんの量を手早く作れる。おろし金部分を外せば器ごと食卓に出せて、準備の手間も省ける。さらに、銅には抗菌作用があり、長く清潔に使えるのも魅力。みずみずしく食感のよい大根おろしを添えれば、料理の味わいも格段に上がる。家庭にひとつ備えたい道具である。