国産ジーンズ発祥の地である岡山県・児島のジーンズメーカー「ベティスミス」は、平成15年に他社に先駆けてオーダーメイドジーンズの製作を開始。そこで集積された1万5千本のパターン（型紙）から選び抜いたマスターパターンを既成品化し、平成26年に立ち上げたブランドが「デニムワークス」だ。本品は年配の男性向けに、はき心地のよさと美しいシルエットを追求した一本である。
　生地は柔らかく織り上げる旧式力織機によるセルビッチデニム。それを職人が手作業で縫製。非常に手間がかかるため、ひとりが1日に手がけられるのは5本ほどだ。
「全工程の中で最も技術が必要なのが縫製です。職人たちはみな若いですが、全員ひとりで1本のジーンズを仕上げられる高い技術力を持っています」と代表の大島康弘さんは誇る。
「ウエストに縫い付けるベルトには、フィット感を高める独自の『カーブベルト』を採用。緩やかな曲線に仕立て、ヒップ上部のたわみを解消しました」（大島さん）
　今回用意したのは伸縮性を効かせたストレッチタイプ。締め付け感はなく、座る・脚を組むなどの動作がしやすい。同社独自のスマートなシルエットも魅力だ。長年はき込んだようなフィット感とはき心地で、頼れる定番の一着として活躍してくれる。