月岡芳年の武者絵のご紹介です。その作品がより引き立つ額装を施し、購入してすぐに飾って楽しめる“インテリア浮世絵”として販売します。
　幕末から明治維新という激動の時代、急速に主題が増え、舶来の顔料によって色表現が変化したり、銅版や石版など版画技術が多様化したり…というなかで、新しい時代のニーズに順応した芳年。なかでも武者絵には、並々ならぬ才能を発揮しました。
　今回販売するのは、芳年の血気あふれる筆が冴えた作品。いずれも、写実的で色鮮やか、まさにせりふや擬音が聞こえてきそうな劇画タッチの優品です。明治時代を代表する浮世絵師、月岡芳年の武者絵をお楽しみください。
　歴代天皇を題材としたシリーズの1作。鎌倉幕府倒幕の企てに失敗し、幕府軍に追われる後醍醐天皇を描いた本作では、笠を飛ばすほどの暴風や、背後で燃え盛る炎と煙で、逃亡劇の異様な緊迫感を表現しています。