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仙_「松竹梅画賛」三幅セット
163,429円
このたび当美術館では、株式会社小学館より、当美術館所蔵の美術品の中から仙_筆「松竹梅」を原作品に忠実に複製し、世に送り出したいとの提案をうけました。
当美術館では、この提案が当館の事業目的に適うものであると判断して、その複製を許可し、公認・監修を致しました。
この「松竹梅画賛」(しょうちくばいがさん)が複製刊行されるのは、今回が初めてのことであり、当美術館は、その複製工程の中で、製作上欠かせない原作品の特別観覧及び撮影に最大限に協力し、可能な限り原作品を忠実に再現するよう、表装をも含めた製作工程の全段階にわたって直接に綿密な監修を重ねて参りました。
仙_の生きた時代から二百年の歳月をこえて製作される「松竹梅画賛」の複製は、当美術館にとっても、まことに意義深いものと存じております。
仙_筆「松竹梅画賛」の複製が完成したことを喜び、ここにこれを推薦いたします。
(財団法人 出光美術館)
【仙_の水墨画と出光美術館】
日本・中国の書画と陶磁器の質の高いコレクションで知られる出光美術館。しかしコレクションのはじまりが、禅僧の一枚の画であったことは意外と知られていません。一九〇四年、後の出光興産の創業者であり出光美術館初代館長となる十九歳の出光佐三は、禅僧仙_の「指月布袋画賛」を観て、そこにスケールの大きな自由とユーモアを直感し買い求めました。そののち、実業家として多忙な日々を送るかたわら、仙_の精神性に惹かれた出光佐三の蒐集は本格化し、現在一、一〇〇余点の仙_作品を数えるに至りました。
仙_の水墨画は、即興的な表現による緊張感に加えて宗教者の悟りの表象としてのユーモアに溢れています。それは、職業的な水墨画家には見られない特徴であり、その親しみやすさのなかに、鑑賞者は、仙_のユーモアを味わうことができ、いつのまにか彼の説く、人としてあるいは道理としての真実の世界に気づかされるのです。
(出光美術館 黒田泰三)
【松 その樹姿は、まるで勇壮な龍のごとく。年中、常に緑をなす吉祥の松】
画賛:一夜化為老龍
鱗_(印)
我が国では「松竹梅」は慶事に用いられるめでたいものであるが、中国ではいずれもが寒さに耐えるものとして「松竹梅」を「歳寒三友」(さいかんさんゆう)と呼び、画題として大いに好まれた。
なかでも常緑の松は、そのくねらすような幹の形や鱗(うろこ)を想像させる樹皮によって龍に喩えられることが多い。「一夜化為老龍鱗(一夜にして化けて 老龍鱗になる)_」と書された本作品は、松の曲がりながら立ち上がる幹と、その両側へと伸ばす枝とを、それぞれ龍の身体と手とに見立てあらわしている。龍のような松。あるいは、松のような龍。いずれにしても、力強く吉祥の画である。
【竹 幾年月の風雪をも凌ぎ、おとろえを知らず天へと伸びる瑞祥の竹】
画賛:相送當門有脩竹
為君葉々起清風
_道(印)者戯墨
まっすぐに立ち上がるその形に凛然(りんぜん)とした雰囲気を漂わせる竹。やはり、慶事のモチーフとして好まれて描かれてきた。
「相送當門有脩竹 為君葉々起清風(當門に相送し、脩竹(ゆうちく)あり。君のために葉々は清風を起こす) _道者戯墨」
すなわち、仙_が訪ねてきた友人を寺門まで見送ったところ、脩竹、つまり細長い竹の葉々が清風を起こしたという意である。
【梅 厳寒に耐え、百花のうち一早く馥郁と香ながら開花する慶びの梅】
画賛:手折らすも今朝咲
初めし一枝ハ
梅の主に心そへむ _(印)
梅は、色彩感の乏しい晩冬の風景に最初に春の到来を告げる美しい花として、あるいはその気品ある香りが古来好まれてきた。我が国で梅を詠んだ歌は数多く知られるところであるが、なかでも菅原道真(すがわらみちざね)の歌「東風(こち)吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」は有名である。
本作品に書された「手折らすも今朝咲初めし一枝ハ 梅の主に心そへむ _」は、梅の主、つまり菅原道真への深い敬慕をあらわした仙_の歌である。
【三幅をひとつに納める柾目桐箱】
本軸は、三幅まとめて特製の柾目桐箱に納めてお届けする。箱書は、原本の箱書から「仙_」を精密に写しとり、墨色シルクスクリーンで刻印した。
【出光美術館の特別許可を証する、検印・番号入り証紙】
桐箱の蓋裏には出光美術館の印章が押され、一つ一つに限定番号が入れられた証紙が貼付される。これにより同館の特別許可をうけて、はじめて原寸大で復刻された貴重な美術品であることを証明する。
【仙_(せんがい)和尚】
仙_(法名義梵)は寛延三年(一七五〇)、美濃(現在の岐阜県)に生まれた。若くして諸国行脚の後、四十歳にして、日本臨済宗の開祖・栄西が我が国最初の禅寺として建立した博多の名刹、聖福寺(しょうふくじ)の第一二三世住職となった。六十二歳で弟子に法席を譲ったが、八十七歳で再び第一二五世に復帰。天保八年(一八三七)八十八歳の生涯を閉じた。のちに、仁孝天皇より『普門円通禅師』の号を賜った。
奥深く難解な禅の真意を軽妙洒脱な書画をもって、万人に分かり易く説き示した、名僧・仙_。同時代の良寛和尚と同様に、仙_和尚もまた、武士・町人・農民など身分を問わずあらゆる階層の人々に慕われ、その書画を求める依頼が後を絶たないほど、禅堂はおおいに賑わったといわれる。
当美術館では、この提案が当館の事業目的に適うものであると判断して、その複製を許可し、公認・監修を致しました。
この「松竹梅画賛」(しょうちくばいがさん)が複製刊行されるのは、今回が初めてのことであり、当美術館は、その複製工程の中で、製作上欠かせない原作品の特別観覧及び撮影に最大限に協力し、可能な限り原作品を忠実に再現するよう、表装をも含めた製作工程の全段階にわたって直接に綿密な監修を重ねて参りました。
仙_の生きた時代から二百年の歳月をこえて製作される「松竹梅画賛」の複製は、当美術館にとっても、まことに意義深いものと存じております。
仙_筆「松竹梅画賛」の複製が完成したことを喜び、ここにこれを推薦いたします。
(財団法人 出光美術館)
【仙_の水墨画と出光美術館】
日本・中国の書画と陶磁器の質の高いコレクションで知られる出光美術館。しかしコレクションのはじまりが、禅僧の一枚の画であったことは意外と知られていません。一九〇四年、後の出光興産の創業者であり出光美術館初代館長となる十九歳の出光佐三は、禅僧仙_の「指月布袋画賛」を観て、そこにスケールの大きな自由とユーモアを直感し買い求めました。そののち、実業家として多忙な日々を送るかたわら、仙_の精神性に惹かれた出光佐三の蒐集は本格化し、現在一、一〇〇余点の仙_作品を数えるに至りました。
仙_の水墨画は、即興的な表現による緊張感に加えて宗教者の悟りの表象としてのユーモアに溢れています。それは、職業的な水墨画家には見られない特徴であり、その親しみやすさのなかに、鑑賞者は、仙_のユーモアを味わうことができ、いつのまにか彼の説く、人としてあるいは道理としての真実の世界に気づかされるのです。
(出光美術館 黒田泰三)
【松 その樹姿は、まるで勇壮な龍のごとく。年中、常に緑をなす吉祥の松】
画賛:一夜化為老龍
鱗_(印)
我が国では「松竹梅」は慶事に用いられるめでたいものであるが、中国ではいずれもが寒さに耐えるものとして「松竹梅」を「歳寒三友」(さいかんさんゆう)と呼び、画題として大いに好まれた。
なかでも常緑の松は、そのくねらすような幹の形や鱗(うろこ)を想像させる樹皮によって龍に喩えられることが多い。「一夜化為老龍鱗(一夜にして化けて 老龍鱗になる)_」と書された本作品は、松の曲がりながら立ち上がる幹と、その両側へと伸ばす枝とを、それぞれ龍の身体と手とに見立てあらわしている。龍のような松。あるいは、松のような龍。いずれにしても、力強く吉祥の画である。
【竹 幾年月の風雪をも凌ぎ、おとろえを知らず天へと伸びる瑞祥の竹】
画賛:相送當門有脩竹
為君葉々起清風
_道(印)者戯墨
まっすぐに立ち上がるその形に凛然(りんぜん)とした雰囲気を漂わせる竹。やはり、慶事のモチーフとして好まれて描かれてきた。
「相送當門有脩竹 為君葉々起清風(當門に相送し、脩竹(ゆうちく)あり。君のために葉々は清風を起こす) _道者戯墨」
すなわち、仙_が訪ねてきた友人を寺門まで見送ったところ、脩竹、つまり細長い竹の葉々が清風を起こしたという意である。
【梅 厳寒に耐え、百花のうち一早く馥郁と香ながら開花する慶びの梅】
画賛:手折らすも今朝咲
初めし一枝ハ
梅の主に心そへむ _(印)
梅は、色彩感の乏しい晩冬の風景に最初に春の到来を告げる美しい花として、あるいはその気品ある香りが古来好まれてきた。我が国で梅を詠んだ歌は数多く知られるところであるが、なかでも菅原道真(すがわらみちざね)の歌「東風(こち)吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」は有名である。
本作品に書された「手折らすも今朝咲初めし一枝ハ 梅の主に心そへむ _」は、梅の主、つまり菅原道真への深い敬慕をあらわした仙_の歌である。
【三幅をひとつに納める柾目桐箱】
本軸は、三幅まとめて特製の柾目桐箱に納めてお届けする。箱書は、原本の箱書から「仙_」を精密に写しとり、墨色シルクスクリーンで刻印した。
【出光美術館の特別許可を証する、検印・番号入り証紙】
桐箱の蓋裏には出光美術館の印章が押され、一つ一つに限定番号が入れられた証紙が貼付される。これにより同館の特別許可をうけて、はじめて原寸大で復刻された貴重な美術品であることを証明する。
【仙_(せんがい)和尚】
仙_(法名義梵)は寛延三年(一七五〇)、美濃(現在の岐阜県)に生まれた。若くして諸国行脚の後、四十歳にして、日本臨済宗の開祖・栄西が我が国最初の禅寺として建立した博多の名刹、聖福寺(しょうふくじ)の第一二三世住職となった。六十二歳で弟子に法席を譲ったが、八十七歳で再び第一二五世に復帰。天保八年(一八三七)八十八歳の生涯を閉じた。のちに、仁孝天皇より『普門円通禅師』の号を賜った。
奥深く難解な禅の真意を軽妙洒脱な書画をもって、万人に分かり易く説き示した、名僧・仙_。同時代の良寛和尚と同様に、仙_和尚もまた、武士・町人・農民など身分を問わずあらゆる階層の人々に慕われ、その書画を求める依頼が後を絶たないほど、禅堂はおおいに賑わったといわれる。
詳細
すべて表装は縦168×横43.6cm。上下は灰黄地紋入り立花。風帯・一文字は小宝入り小花唐草。軸先は黒檀頭切。本紙は越前手漉き鳥の子和紙。技法は特殊オフセット多色刷り。三幅をひとつにまとめる柾目桐箱入り。証明は出光美術館の検印、番号入り証紙。限定480部。日本製。【松】本紙は縦96.1×横28.8cm(原寸大)。中廻しは藍鼠地波紋くずし。
【竹】本紙は縦97.2×横28cm(原寸大)。中廻しは御召茶さや型緑地唐草。
【梅】本紙は縦84.7×横26.4cm(原寸大)。中廻しは丁子茶地二重花唐草。
※掲載しております所属や肩書きは発刊当時のものとなります。