仕立てのよさで選ぶ　着心地のいい春の装い

　船上で乗組員に時を知らせる鐘、シップスベル（点鐘）をブランド名に冠した、着心地にもこだわる日本製の小粋なパーカーである。
　国内生産のふっくらとしたスウェット生地で作ったこのパーカー。フード裏と肘部分をマリンボーダー生地で補強し、ヨットハーバーが似合うデザインとなっている。
　フード紐をマリン用品の定番・三つ打ちロープ仕様とし、紐を通す鳩目には実際にヨットで使われるパーツを使用。また、下からも開くフロントファスナーの引き手には、ヨットに用いられる「マーローロープ」社の紐を採用。これは創業200年を超える英国のロープメーカーの製品で、心憎い仕掛けが随所に施されている。

写真＝ネイビー　モデル身長170cm。Mサイズ着用。　襟元が立つ大きめのフードとフロントファスナーで、春のアウターにぴったり。

フード紐に三つ打ちロープ、フロントファスナーの引き手には「マーローロープ」を採用し、マリンテイストを演出。

フード紐に三つ打ちロープ、フロントファスナーの引き手には「マーローロープ」を採用し、マリンテイストを演出。

シャツ感覚で羽織れる軽くて動きやすい上着

　体調をくずしやすい季節の変わり目は、体温調節に便利なウェアが重宝する。この「ジャッツ」と名付けられた上着は、「ジャケット」と「シャツ」のいいとこ取りをした一着である。
　裏地と肩パッドを省くことでシャツと同程度の軽さに仕立てられており、シャツ感覚でさっと羽織れる。コットンの約2倍の吸水速乾力を備える機能素材「ハイブリッドセンサー」を使用しており、汗をかいても乾きが早く、暑い日も快適な着心地を維持する。
　また、特殊な技法により生地には細かい通気孔が開けられており、通気性に優れるので蒸れを軽減。折り畳んで持ち歩いてもシワになりにくいのもありがたい。

作務衣とスポーツウェアの融合で和装のリラックスウェアが誕生！

　部屋着から近所への外出まで、和装の普段着として定着した作務衣。もとは禅宗の僧侶が着用した作業着なので、丈夫でしっかりした生地で作られることが多かった。
　本品は普段着としての性能をより高めるべく、リラックスして着用できる心地よさを追求。スポーツウェアを得意とするカネマスの高い技術力で、吸汗速乾性とストレッチ性を備えた、リラックスウェアとしての作務衣が誕生した。
　異なる複数の糸を使い、光沢とシャリ感のある杢調の生地を採用。生地の染色温度を変えることで、同じ素材ながらグレーと紺の2色の生地が生まれ、さわやかで若々しいテイストを持つ作務衣に仕上がった。洗濯しても毛玉になりにくく、とても丈夫なので、ふだん着として気軽に愛用できる。

1950年代の空気感漂うヴィンテージ加工のポロ

　クルーネックのTシャツにV字の切り込みを入れ、首元の締め付けを軽減したり、脱着をスムーズにしたのが発祥といわれるスキッパーTシャツ。そんなスキッパーTシャツにカスタムを重ね、ラウンドカラーを取り付けてポロシャツに仕立てたのが本品。
　ボディには、脇に縫い目のない「丸胴」という生地を使用。14番手というミドルオンスの糸で編み上げ、ハードに着まわしてもよれにくいタフなポロに仕上げた。

機能素材「サンブレラ」による高い撥水性と耐久性が魅力

　老舗鞄メーカー「イケテイ」発の「シルバーレイククラブ」に『小学館百貨店』がオリジナルバッグの製作を依頼し、誕生したのが本品。素材にマリンボート部品やテントにも使われる「サンブレラ」を採用し、強い日差しや風雨に耐え、高い撥水性や防汚性を誇る。さらに、防水性とプライバシー性を高めるためにメイン開口部はファスナー式を採用するなど、ビジネスにもオフタイムにも全天候で活躍するバッグである。

吸水・速乾・伸縮性に優れ大型ポケットも備える快適パンツ

　機能性に優れた、ゆったりとはけるデニムパンツだ。素材に採用したのは、吸水速乾性が高く、気温が高くても涼しくはきこなせる「クールマックス®」。この機能素材は伸縮性にも優れているので窮屈さを感じず、とても動きやすいデニムパンツに仕上がっている。さらに、股上が深く、前ファスナーは長めで大きく開くので、脱ぎはきも楽々。ミドルからシニア世代まで愛用者が多く、リピーターが増えているのも納得の一本だ。
　2つの前ポケットに加えて、深さのあるサイドポケットを4つも装備。スマホや長財布など大きめのものもすっぽり収まり、入れたまま椅子に座っても邪魔にならない。使い勝手を考え抜いた作りだ。

紳士にこそ似合う憧れの帽子エクアドル直輸入のパナマハット

　南米で栽培されたトキヤ草を使い、エクアドルの職人が手編みで作るパナマハット。パリのファッションショーでもコーディネイトに使われ、おしゃれな帽子として定着。2012年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。
　そんなエクアドルのパナマハットブランド「エクア アンディーノ」から、2024年モデルを直輸入。トレンドである太めのリボンをあしらった定番スタイルだ。

マルチカラーのレザーを堪能するスタイリッシュなボディバッグ

　ハンズフリーで、スタイリッシュに手回り品を持ち歩くことができるボディバッグ。カジュアルなファッションアイテムとして定着した感のあるこのバッグを、オン・オフ問わずさまざまなシーンで使えるようにデザインしたのが、この『ストリームライン』である。
「ウォーターベース染め」という高難度の染色技法を施した革を用いて、無駄な装飾を排し、革の風合いと機能性を味わえるバッグにした。金属パーツには真鍮を使い、クラシックな雰囲気を盛り上げる

いつもより遠くまで歩いて未見の景色に出会える靴

　山や海へ旅に出たとき、「もう少し歩いてみよう」と思うことがある。そんなとき、舗装されていない道や坂道、階段も楽に歩くことができる快適なシューズを履いていると、じつに心強い。
　本品は、足元から健康をサポートする靴作りに情熱をかける日本のシューズメーカー「アサヒシューズ」の製品。くるぶしまでしっかりホールドするハイカットのデザインで、不安定な未舗装路も軽快に歩くことができる。
　本格的なトレッキング仕様のパターンを持つアウトソールに、ゆったりとした幅広の木型を組み合わせ、足を締め付けることなくゆったりした履き心地。防水設計なので、多少の雨ならへっちゃらだ。

幸運のシンボル、馬と馬蹄があしらわれたイタリア製のシルバーチャーム

「富」と「幸運」のモチーフである馬蹄。これにキラキラと揺れる馬のチャームを組み合わせた、イタリア製のキーリングである。
　貴金属の生産が盛んなイタリアのトスカーナ地方で、2010年に創業した「シルバーミルコ」は、エナメル装飾を得意とする工房。職人が一点一点、手作業で丁寧に色付けすることで知られ、伝統の技術を今に伝えている。
　古来、馬は縁起のよい動物として大切にされている。ダブルのラッキーモチーフを毎日持ち歩こう。

神秘的な深い青みが美しいデュモルチェライトと黒オニキスが織りなす108珠の念珠

　重いアウターを脱いで、腕を出す季節はもうすぐ。たまの休日には、男の手首にも粋なアクセサリーが必要だ。そこで、250年余の歴史と伝統を持つ京都の念珠店「中野伊助」による、『平珠108念珠ブレスレット』を紹介する。濃淡さまざまな珠が織りなす深い色合いの念珠は、「デュモルチェライト」という石を使用。青は仏の髪の色とされ、心乱さず強く生き抜く力を表している。
　大きな珠と小さな珠は「親珠」と「向珠」と呼ばれ、「天地」や「自他」などのように対になる意味合いを持つ。これは「京都をつなぐ無形文化遺産」に指定された行事「地蔵盆」の数珠まわしの数珠と同じスタイルであり、長い歴史を持つ京都生まれの念珠の証だ。